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『異国の花嫁』(仮)

 『オルフェウスの窓』第1部で、ユリウスとアネロッテの対決が終わったあとの、「もし、~だったら」というストーリーが、ぼんやりと頭のなかにあります。

第1部のあと、ユリウスは残念ながらロシアに行くことができず、ベルリンで足どめされるという、” if “です。そこで、新たな出会いがあり、女の子として新しい人生を始めます。ただ、原作のキャラクターでは、帝国警察の男とマリア・バルバラが少し登場する程度です。名前だけ出てくるのが、父親のアーレンスマイヤ氏とアネロッテ、シュワルツコッペンで、あとは原作にない人物ばかりです。内容的にも少し書きにくいストーリーです。


そこで、ユリウスがベルリンで一、二年生活した後のストーリーも、頭のなかにあるので、先にこちらに取りかかろうと考えています。レオニードとユリウス中心の、淡々とした話です。アレクセイの消息は考えていません。


とはいえ、今はまだ、『ユリウスの肖像』を作成中ですので、今回は頭出しだけです。タイトルは、ロマンス小説のようですが、現時点では、『異国の花嫁』として仮置きしておきます。タイトルを含め、後日、大幅に変更を加えるかもしれません。


原作から相当かけ離れたストーリーになりますことを、ご了承いただけたら、次にお進みください。

(2020.04.30)

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登場人物等


ユリアーネ、ユリウス:

 かつて男と偽って生きてきたが、ベルリンで女の子として新しい生活を始めた。ある事件に関わったために命が狙われることに。

ニッツ夫人:

 ベルリンでのユリウスの母親代わり。未亡人。夫は元外交官。


レックス:

 ジャーマンシェパード。ユリアーネの愛犬。


キルヒバッハ:

 ベルリンでのユリアーネの後見人。ドイツ参謀本部の将校。陸軍省情報部に属していたときに、ベーリンガー家事件の真相を知り、アーレンスマイヤ氏を尊敬するようになった。

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Archive3: Others
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場面設定


 ユリウスは、ロシアに向かう途中、思いもかけないことから、ベルリンに足止めされてしまった。キルヒバッハの力添えで、ベルリンで、ユリアーネと名乗り、女の子として、母親代わりのニッツ夫人のもとで暮らすことになった。そこで、人生をやり直すことを決意し、クラウスのこともあきらめようとしていた。あるとき、事件に巻き込まれ、証言を求められたために、命を狙われる状況に。後見人のキルヒバッハは、証人保護のために、帝国警察とともにユリアーネの死を偽装し、別人に仕立て、外国で庇護を与えてくれる男に嫁がせることにした。安全を守るために結婚相手のことは教えてもらえない。ユリウスは、キルヒバッハに淡い恋心を抱いていたが、死か結婚か、どちらかの選択を迫られ、やむをえず結婚を選び、旅立つことになった。どこの誰と結婚するのかわからないままに。

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